「アンガーマネジメント11の方法 怒りを上手に解消しよう」という本で怒りの感情のコントロールについて学びました。
この本は自分のもっている「怒りスタイル」について解説しその対処法・エクササイズまでしっかり書かれている本です。
もはや、感情コントロールのテキストです。
値段もテキストのお値段がしますが、しっかりした本です。
今までいろんなアンガーマネジメントの本を読みましたがこの1冊を読めばいい。良書だと思います。
「怒り」とは?
自分の中で湧き上がる感情には意味があります。
「怒り」は自分の中で、「何か問題がある」と教えてくれる感情にすぎません。
問題があるから怒るのです。怒りが発生するのは仕方ない。
怒りという感情が湧くことじたいに「いい・悪い」はありません。
問題は、「怒り」を上手に「対処」できないことにあります。
怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」のスキルが必要なのです。
11の怒りスタイル「怒るとき、あなたは何をする?」
「怒り」の表現方法は人それぞれです。自分の中に「怒りの感情」が沸いたとき、どんな行動をとっていますか?
この本には11種類の怒りの表現があり、それぞれ対処法が書かれています。
「怒り」の感情に任せて、いきなり暴力的に怒る人もいます。暴力的に怒る人は傷害事件を起こしやすいと思います。家庭内暴力・DV身近に怒りの問題は転がっていると思います。
11の怒りスタイル診断「アンガーマネジメント11の方法」
以下の33のかんたんな質問に対して「はい・いいえ」で答えるとあなたの怒りスタイルが診断できます。「はい」の番号をメモしましょう。
- 決して怒らないようにしている
- 人が怒ると神経質になる
- 怒っている時、何か悪いことをしているように感じる
- 人が望む通りにすると言っておきながら、それをし忘れることがよくある
- 「はい、でも」「あとでやります」などの言い方をよくする
- 怒っていると人から言われるものの、その理由が私にはわからない
- 自分に対して色々と腹を立てる
- 自分の怒りを「溜め込み」、頭痛・肩こり・胃痛などになる
- 「バカもの!」「自己中」のような醜い言葉でよく自分を罵倒する
- 急に怒りが込み上げてくる
- 怒ると考えずに行動する
- 怒りは非常に素早く消えてなくなる
- 人に批判されると非常に怒る
- 傷つきやすく過敏であると言われる
- 自分のことを悪いと感じると怒りやすくなる
- 欲しいものを手に入れようとして怒る
- 怒ることで人を怖がらせようとす
- 本当は怒ってないのに怒ったふりをすることが時々ある
- ただ興奮や刺激を求めて起こることが時々ある
- 怒りに伴って生じる強い気持ちが好きである
- 退屈すると時々口論や喧嘩をふっかけたりする
- いつも怒っているように思える
- 私の怒りは難局を打開する際の悪習のように感じている
- 考えることなく、つまり自動的な感じで怒る
- 全く理由がない時でさえおおいに嫉妬心を抱く
- 人を非常に信じてはいけない
- 時々仲間外れにされているように感じる
- 自分の信念や意見を擁護しようとするととても怒る
- 人がずるくやり退けようとしていることにしばしば激怒する
- 議論の最中自分が正しいことをいつも知っている
- 長時間、怒ったままでいる
- 人を許すのに苦労する
- 人が自分がしてきたことのためにその人のことを嫌う
▶︎引用著書: アンガーマネジメント11の方法 怒りを上手に解消しよう/ロナルドT.ポッターエフロン/パトリシアS.ポッターエフロン/藤野京子
3つずつが「怒りスタイル」の特徴です。
1つでもあてはまった「怒りスタイル」の部分を読んで自分の感情コントロールに役立てることができます。
自分がもっていない「怒りスタイル」の方を相手にするとき相手の怒りスタイルが判断できると相手の理解の手助けになるかもしれません。
カップル・夫婦の場合は、一緒にこの本で頑張ることが大事だと思います。
怒りスタイルの結果
- 1-3「怒り回避」
- 4-6「陰険な怒り」
- 7-9「内に向けられる怒り」
- 10-12「突然の怒り」
- 13-15「恥に基づく怒り」
- 16-18「意図的な怒り」
- 19-21「興奮するための怒り」
- 22-24「習慣的な敵意」
- 25-27「恐れに基づく怒り」
- 28-30「道徳的な怒り」
- 31-33「憤り・嫌悪(いきどおり・けんお)」
診断で「はい」あてはまった番号はあなたの持っている「怒りスタイル」です。
どういうことに気をつければ、自分も相手の人(大事な人)も傷つけずに生きていけるのでしょうか?
私の場合、
- 13-15「恥に基づく怒り」
- 25-27「恐れに基づく怒り」
- 28-30「道徳的な怒り」
- 31-33「憤り・嫌悪(いきどおり・けんお)」
があてはまりました。
アンガーマネジメントをするには、まず診断を!
世の中に出版されている「アンガーマネジメント」では「すべき思考」をなくす。というのがポピュラーかと思います。
もちろん、「すべき思考」すべて自分が正しいと思っているのは違うと思います。
相手への「期待」、「自分がこう思うから、相手もそうすべき」という考えをまず、捨てることができればいいのですが。
怒りスタイルが人によって違うのでこの本で対処法を知ることができてとてもよかったです。
怒りの意味がわかったら、「アサーション」「ACT(アクト)」の方がだいじなのではないでしょうか。