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「護られなかった者たちへ 」東日本大震災の宮城県仙台が舞台。生活保護をめぐったサスペンス。137分としっかりめの映画でした。
「護られなかった者たちへ 」あらすじ
東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され「餓死」させられるという不可解な事件が相次いで発生。
被害者はいずれも、誰もが慕う人格者だった。
▶引用元:映画『護られなかった者たちへ』公式サイト
映画の感想&ネタバレ注意!
震災後と9年後、ある事件が少しずつ明らかになって行く構成。
東日本大震災後、避難所で出会い仲良くなった3人、家族のようにお互いを思い合っていた。
「けい」おばあちゃんは生活保護がもらえず餓死してしまった。
なんと、生活保護の審査に通ったのに、辞退したという。
その理由は最後に分かるのですが。。。
血縁はないけど、家族のように思い合っていた。だから、おばあちゃんには生きていてほしかった。
生活保護の審査が通ったのに、辞退届を出させて、餓死させる結果になったことを怨んで、お前も同じ目にあわせてやると犯行にいたってしまった。
でも、どんなに恨もうと、どんなにひどい人であろうと
「死んでいい命はない」。
怨んで、仕返ししてもしょうがない。
みんな誰かの子で、誰か大事な人がいる。
生活保護をもらって文化的で最低限の生活とは?
劇中には生活保護を受給しながら、スーパーでフルタイムの仕事をしていることがバレた子持ちの女性が出てきました。
スーパーで働くことによって、生活保護費より収入が上まっている。
働けるのだから、病気は治ったと判断される。
フルタイムで働いて12万円ほどの収入でやっていけるだろう。
でも、子供が学校に馴染めないのでせめて塾だけでも行かせたい。だからお金が必要。
生活保護の不正受給に当たるのでストップされた矢先に無理心中で病院に運ばれる。
お金の心配をしながら生きていくということは、精神的にかなりつらい。
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生活保護には不正受給する人や、本当にもらわないと餓死してしまう人両方がいる。
さらには、健康で働けるけど、貯金に回すお金の余裕がない人もいる。
そんな状態なら、はやくベーシックインカムをと強く思いました。
ベーシックインカムである程度の金額が全国民に入るなら、贅沢はできないけど最低限生きていける。
お金の心配がないだけで救える命はどれだけあるのだろうか?
毎日あくせく働いて、自分の時間もない。未来に希望なんてない。生きるのが嫌になる。一番してはいけない行為「自死」を選んでしまう人もいる。
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この震災だけではないけど、震災後、家族を失い、家も失い、職場も失い。
避難所の生活はストレスでいっぱい。
苦労された方ばかりだったでしょう。
大事なものを失って、ゼロから立ち上がることの大変さ。
生まれ育った街を離れて仕事を求め引っ越す精神力。そんな強くなれる人ばかりではない。
震災復興税「復興特別所得税」が増えたけど
「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」(平成23年法律第117号)が平成23年12月2日に公布され、平成25年1月1日から施行されます。
このため、源泉徴収義務者の方は、平成25年1月1日から令和19年12月31日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際、復興特別所得税を併せて徴収し、その合計額を国に納付していただくこととなります。
震災後東日本大震災の復興のためのお金として期間限定で加算されている税金。【2013年~2037年まで】
自分は天災でも大した被害にもあってないので、被災された方の助けになるならば喜んで払いたいと思いました。
避難所生活は経験ありませんが3日程停電がつづいたことを体験しました。台風で被災したゴミは市で無料で引き取ってもらえたからまだいいですが、もちろん修繕費は自腹だった。ゴミ引き取りが無料なだけありがたいと思うしかない。
源泉徴収の復興税がどう使われているかなんて、調べる能力もないのでわからないけど。
それでも、誰かの役に立っているはず。
働いて誰かの役に立って、その報酬でまた、誰かの役に立てる。
お金を稼ぐことは2倍も3倍も誰かの役に立っている。
元気に働けるなら、喜んで税金を払おう。
私はまだ働けませんが、病気が治って働ける日が来たら、こんなことを胸に働きたい。
重いテーマで、生活保護という福祉制度じゃ全員を救うのがかなり難しいのが実情でしょう。
人と比べるのはどうなんだ?と思われるかもしれないが、
自分は大切な人やモノ無惨に失っていない。
その事がどれだけ幸せなことか。
被災者になってしまった人や、病気で働けない人へできることは、しっかり働いて税金を納めること。それはきっと巡り巡って返ってくる。
弱い立場にいる人は
そして、いろんな事情で弱い立場になってしまった人は、誰かに助けてもらうことを「悪い」と思わないこと。
給付金は権利だから、もらえるものはありがたく貰うという心の図太さを。
「ありがたくもらう」ことができない人は意外と多い。
ありがたくもらって、元気になったら今度は自分が与える側になればいい。それだけ。
恩返しではなく、恩送りをするだけ。
あなたが「生きてるだけ」で、大切な人の「役に立っている」ことを忘れてはいけない。
そんなことを考えさせられる映画でした。
めちゃくちゃ泣きました。ハンカチを持って映画館へ。
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